ベストワークスの北村です。
いつもご覧いただきありがとうございます。
最近の私の趣味の1つに、おうちでウイスキーを楽しみながら音楽を聴くことがあります。
いろいろなジャンルの音楽を最近ではYouTubeで見ます。

引用元:Jamiroquai-Virtual Insanity(Official Video)
皆さんJamiroquaiってご存知ですか?
30年前ぐらいに大ヒットした「バーチャル・インサニティ」は、
Jamiroquaiをご存知じゃなくても耳にされたことがあると思います。
プロモーション映像が非常に有名で、建築業界にも多大なる影響を及ぼした映像になります。
30年を経過した最近、同じようなカットで新たなプロモーション映像が制作され再び注目されています。

引用元:Jamiroquai-Virtual Insanity(Official Video)
今回のブログかなりマニアックです。笑
完全にわたしの趣味からの考察です。笑
プロモーションで使用されたチェアを考察したいと思います。笑

引用元:Jamiroquai-Virtual Insanity(Official Video)
「Virtual Insanity」のMVに登場する、
あの黒っぽい革張りの一人掛けチェア。
あれです。
調べたところ、意外にも公式資料では
椅子のメーカー/モデル名までは明記されていません!
B&Bイタリアかカッシーナと思っていました!
ソニー公式も調べましたが、「MVに登場するソファ」
として紹介するに留まっています。
ネット上ででもカッシーナ系ではないかという情報もありますが、
これは別のJamiroquai関連チェアについてのコミュニティ情報で、
Virtual Insanityの椅子だと断定できる根拠は確認できませんでした。
(私の調査が足りないのかもしれません)

引用元:Wikipedia
ちなみにこのMVは1996年、ジョナサン・グレイザー監督。
椅子やソファが勝手に滑っているように見えますが、
実際には床ではなく壁側のセットを動かすことで、
あの不思議な映像を作っています。
かなり掘りましたが、結論から言うと、
「Virtual Insanity」のMVに出てくる黒革の椅子/ソファは、
現時点でメーカーやモデル名を確定できる一次資料が見つかりません。
ただし、かなり絞れます。絞りました!
(正解かは全く自信がありません。)
MVの美術監督はJohn Bramble(ジョン・ブランブル)で、
彼の経歴にも『Virtual Insanity』のアートディレクションが明記されています。
そして映像に登場する家具は、資料上も「plastic-wrapped leather couches and chairs」、
つまりビニールで覆われた革製のソファとラウンジチェアと説明されていました。

引用元:Jamiroquai-Virtual Insanity(Official Video)
写真を細かく見ると、右側の一人掛けは、
* かなり低い座面
* 太く四角いアーム
* 背とアームの高さが近い
* 脚をほとんど見せない箱型
* 黒革
* 80〜90年代以前のモダンデザイン
という特徴があります。
ここから考えると、カッシーナLC3はやはり雰囲気としてはかなり近い!!

引用元:Cassina LXC
でも、もうひとつわたしも確信できないのは、
椅子はデザイナーズ家具特有の「見せる脚・フレーム」がないんですよね。
むしろ当時の英国の撮影用プロップ家具、あるいはレンタル家具だった可能性もあるのか?
つまり、名作家具をそのまま置いたというより、
撮影のために家具を加工していた可能性が高い!(足や背板など)
この点からも、家具ブランドの記録が残っていない、
ブランドを明言しない理由が説明できます。(LC3の可能あり!)
さらに面白いのが、2023年にBANDAI SPIRITSが
S.H.Figuarts版Jamiroquaiを制作した際、
MVの一人掛けソファ2脚と三人掛けソファ1脚を
わざわざ立体・ペーパークラフトとして再現しています。
それほど形状が象徴的なのに、SonyやBANDAIの公式紹介でも
家具ブランド名は出していません。
(加工しているのでブランドを明言できないのではないか!)
なので、現時点の私の判定は、
・カッシーナLC3の改造版
・撮影用製作家具
結論
カッシーナ製が近いと思ったのですが、断定するのはかなり難しいです。
ということです。(結局どっちやねん!)

引用元:Cassina LXC
このMVでは、家具は単なるインテリアではありせん。
意識しないのにこの空間バランス。実はこの「普通さ」が超格好いい!
ここがVirtual Insanityの美術の面白いところだと思います。
椅子そのものを主役にしていない。
白〜グレーの無機質な空間。
そこに黒い革張りのソファ。

引用元:Jamiroquai-Virtual Insanity(Official Video)
そしてJay Kayの紺色のトップスと黒い帽子。
建築・家具・人間の色数を極端に減らしている。
だから、30年経った現在でも古く見えません。
むしろ「名作家具を置けば格好いい」という発想とは逆ということなんですね。
家具のブランドではなく、空間全体の比率で家具を選んでいる。
これは住宅設計にもかなり通じる考え方です。

引用元:Jamiroquai-Virtual Insanity(Official Video)
つまりブランドが有名だから象徴になったのではなく、
あの空間に置かれたことで、ただの黒いソファが
「Virtual Insanityのソファ」になったわけです。ヤバイですよね!
私はここが一番面白いと思います。
良い家具が、良い空間をつくることもある。
しかし良い空間が、普通の家具を名作にしてしまうこともある。
『空間』づくりは奥が深い!
Virtual Insanityは、まさに後者です。
結論2回目。笑笑
結局、結論を導き出せない。
マニアックな考察だけに終わってしまいました。笑笑
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